丸竹ロッド
2007年 01月 13日
ずっと保管してあった丸竹ブランクをようやく仕上げようと思い立ちました。03年に丸竹倶楽部の今は亡きK・アズマさんからいただいたブランクなのですが、あまりの美しさに今までずっと何も手付けづにしてありました。ガイドのラッピングやリールシート付けは簡単なのですが最大の難関がブランク塗装で、漆、ワニス、ウレタン、カシュー、オイル・・いろいろ悩んじゃいます。写真上3ピースは1号丸竹です。
とりあえず、ブランクの火入れ矯正が終わり、乾燥もかなり進んでいるのでオイルフィニッシュでトライしてみることにしました。オイルは家具仕上げ用の外国製のものや桐油も考えたのですが、竹に愛称が良いとされる荏の油(エノアブラ)にしました。京都の古い町屋などの建具などに使われる乾燥油です。荏胡麻からとれる自然油らしい。竹ブランクに1000番のサンドペーパーを少しだけ掛けて拭き塗りしてみました。
オイルは自然乾燥なので時間がかかりますが、竹のエナメル質の上に薄くコーティングされてなかなか良い感じです。自然な艶も出て耐水性もアップしています。最終的には薄いカシューで仕上げコートをかけるのもいいかもしれませんが・・。
リールシートリングやガイドはアズマさんとも交流のあったよろずや齋藤商店さんで揃えました。
リールシートも荏の油でオイルフィニッシュしたのですが、ウッド材にはどんどん浸み込んでいきます。良い飴色になります。
フルウェルタイプのグリップを着けるとこんな感じ?8フィート半#3/4ぐらいのパラボリックなロッドになるはず・・早く仕上げて入魂させた~い!
けど・・まだまだ完成までは時間が掛かりそうです・・気長に仕上げていきます。
by taichimash
| 2007-01-13 11:13
| Flyfishing